70年代の社会状況
1970年代は日本はいわゆる高度経済成長期と呼ばれる時代にあり、家庭でもこの時期から3Cと呼ばれる、カー、カラーテレビ、クーラーなどの家電製品が普及するようになるなどより現代的な暮らしに近づいた時代です。その代表的な物が「コンビニ」「ファーストフード」「総合大型スーパー」等です。また、1970年には「人類の進歩と調和」というテーマのもと大阪で万国博覧会が開かれ、世界中から多くの人々が日本に集まりました。そんな現代と近代の垣根でもあった70年代は文化がもっとも洗練されていた時期とも言われており、その中で育まれたファッション文化は現代のファッションシーンとは一味違ったものとなっています。
70年代ファッションの特徴とは?
70年代の特徴といえば、ヒッピーカルチャーから生まれた自由なファッションスタイルです。
ヒッピースタイルとは、1960年代から引きずっていたベトナム戦争に反対し、愛と平和を求め徴兵制度を拒否する若者達が起こした行動から生まれた、自由を象徴し開放感をベースにしたスタイルを表したのがヒッピースタイルです。「LOVE and PEACE」はこの時代から来たものですね。
自由なスタイルを求めたヒッピーカルチャーから現代のノームコアスタイルとは異なり、タイダイ柄やペイズリー柄など特徴的な柄をコーデに取り入れることが特徴です。
特に70年代のどのスタイルにも共通しているのが多用な色使いです。原色に近いパキッとした色のアイテムを取り入れていました。このような色使いになったのは繊維を作るための原材料不足と言われており、セーターやシャツなども派手な色で製造されていたからです。
そして、1970年代のロックシーンで欠かせないのがロンドンブーツ。ロンドンブーツは和製英語なので、正確には「Platform Shoe」です。大流行したロックバンドのKISSを始め、セックス・ピストルズやデビッドボウイやレッド・ツェッペリン等がロンドンブーツを履いていた事がきっかけで大流行しました。
そして、何より体にフィットするようなタイトなシルエットのフレアパンツは代表的なアイテムです。フレアパンツとは膝あたりから裾にかけて裾幅が太くなっていくパンツのことで、脚長効果を生み出してくれます。フレアパンツはここ数年トレンドアイテムとして再び流行しているので、古着屋で当時のアイテムを探さなくても手に入れることができます。
小物では、トンボメガネは1970年代に大人気だったフィンガー5のヴォーカルあきら君や、アニメのど根性ガエルのヒロシ君が代表的ですね。とんぼの目の様に大きくてまん丸のレンズは男女問わず人気で、メガネが大きい分小顔効果があり女性からは特に大人気です。ヒロシ君みたいに頭の上に置いても可愛いですね。
まとめ
今もトレンドになりつつある70年代ファッションは、トップス、ボトムス、シューズ、アクセサリーにかけてどれも派手ではあるが、特徴的で現代のファションにも取り入れても一際輝くアイテムになること間違いなしです。
是非、70年代ファッションにチャレンジしてみてください。